この記事では、2025年4月25日に「世界の何だコレ!ミステリー」で放送された特攻隊員・穴澤利夫さんの記憶を持つとされる少年「じょうくん」の証言に関する疑問点を検証しています。
じょうくんの発言に見られる矛盾や、母親の関与についての議論が展開されており、真実性を問う声もあるようです。
果たしてじょうくんの記憶は本物なのか、それとも作られたものなのか…。
その背景を探る内容となっています。
穴澤利夫の生まれ変わりは嘘と言われる理由
【穴澤利夫さんの生まれ変わりは嘘】と言われる理由をまとめるとこんな感じです。
- 穴澤利夫さんの情報はWikipediaや書籍等ですべて情報が開示されており、じょうくんの内容で新しい情報はなかったこと
- じょうくんの発言に矛盾が感じられたこと
- じょうくんの母親は「生まれ変わり」に関するセミナーを開催していること
穴澤利夫に関する書籍や情報は広く知られています。
例えば、『祖国よ!-特攻に散った穴沢少尉の恋-』(福島泰樹著)や『知覧からの手紙』(水口文乃著)などの書籍では、彼の生涯や婚約者との関係が詳しく描かれています。
また、『靖国のこえに耳を澄ませて-戦歿学徒十七人の肖像-』(打越和子著)や『今日われ生きてあり』(神坂次郎著)なども、彼の記録を含む重要な資料となっています。
さらに、Wikipediaにも彼の生涯や特攻隊員としての経歴が詳しくまとめられています。
知覧特攻平和会館では、彼の遺書や関連資料が展示されており、訪れることでより深く彼の人生を知ることができます。
つまり、生まれ変わりと言われているじょうくんからの発言に新しい情報はなかったため、「調べれば出てくるのでは?」と噂されたわけです。
また放送では、絵画や飛行機操縦について詳しく語られており、とくに元空将補の方もラダー等の話は操縦した人でないと分からないと言っていました。
しかし今の時代、調べれば簡単に出てくるので、ラダーペダルのことも、飛行機を操縦したことがない人でも知っていてもおかしくないからです。
またSNS上を騒がせたのは、じょうくんの「生まれ変わり」についてのセミナーが開催されていることです。
参加費3000円×50人で1回あたり15万円
何回も開催しているようで、子供を使ったお金稼ぎでは?と一部界隈で炎上騒ぎになっていました。
穴澤利夫の生まれ変わりは嘘?じょうくん発言の矛盾や疑問点
知覧特攻平和会館 穴澤利夫
で、調べたら資料名No. 1でしかも遺書も読める。おいおい、これ本当か?もし知覧がこの件関与してるのなら知覧特攻平和会館の価値めちゃくちゃ下がるなぁ。早田ひなが行きたいって言ってたけどこんなところ行かんで良いわ。遺族怒ってないの?笑笑 #何だコレミステリー pic.twitter.com/zyU37gMiyO— さっちゃん (@sametaijinbeeee) April 26, 2025
じょうくんの「生まれ変わり」が嘘?と疑われる理由について見ていきましょう。
じょうくんの矛盾・疑問点➀操縦桿を「鉄の棒・ハンドル」と表現
じょうくんは戦闘機の操縦について説明する際に、操縦桿のことを「鉄の棒」「ハンドル」と発言していました。

操縦桿は今で言うハンドルのことだけど…
当時はハンドルとは言われてなかったよね?
前世(当時)の記憶があれば、操縦桿のことを「ハンドル」と表現するのは少し違和感があります。
また操縦士であれば、操縦桿(そうじゅうかん)のことを「鉄の棒」と表現するでしょうか?
これらの言葉が、本当に前世の記憶があるの?と言われてしまった理由のひとつです。
じょうくんの矛盾・疑問点②陸軍なのに神風特攻隊?
じょうくんの発言では、「神風特攻隊」という言葉が出てきていました。
しかし、神風特攻隊は穴澤利夫さんが所属していた陸軍とは異なり、海軍の傘下にあたる部隊です。
穴澤利夫さんは大日本帝国陸軍の「第20振部隊」に所属しており、陸軍の特攻隊は「と号部隊」などが知られています。
これらの内容から、後から調べた内容だから、じょうくんが間違えてしまったのでは?と指摘されています。
前世の記憶があるのであれば、陸軍と海軍の名称を間違えることはないのでは?考える人が多いからです。
じょうくん矛盾・疑問点②自分の名前は忘れていた?
じょうくんからは、許嫁であった「智恵子(ちえこ)」さんの話が多くありました。
そしてじょうくんの話からすると、「ちえこ」という人の記憶があり、戦争(特攻隊)で死んだことは覚えているのに、自分の名前を忘れていたとのことでした。
戦争していた時代や死んだときの様子、許嫁のことは詳細に覚えているのに、自分の名前は忘れていて、調べていくうちに知ったそうです。
私自身、前世の記憶があるわけではないので分かりませんが、自分の名前だけ忘れているというのは何だか不思議な感じがしました。
一方で、穴澤利夫さんと婚約者・伊達智恵子さんの話は既に多くの人に知られていることも、「生まれ変わりは嘘」と言われてしまう理由のひとつのようです。
特に、穴澤さんが特攻出撃前に智恵子さんへ宛てた手紙は、「世界一美しいラブレター」と評されることもあり、戦争の悲劇と愛の深さを象徴するものとして語り継がれています。
また、彼が出撃前に智恵子さんから贈られた白いマフラーを身につけていたというエピソードも、かなり有名です。
よって、これらの情報を基に話をしているだけでは?と言われていました。
じょうくん矛盾・疑問点③戦争や出撃についてしか語られていない
じょうくんの話では、知覧基地から出撃し、沖縄戦に参加ことのみが語られていました。
しかし、澤利夫さんは福島県喜多方市で生まれた後、学業や軍務の関係でいくつかの場所を移動しています。
彼は中央大学法学部を中退し、その後熊谷陸軍飛行学校の相模教育隊に入隊しました。
前世の記憶があるならば、出撃の話だけでなく、別の基地にいたことや、大学でのエピソードが語られてもよいのでは?と感じ人も多くいたようです。
確かに、前世の記憶があるならば、穴澤利夫さんについて、今まで世に出ていなかった情報があってもおかしくありませんよね。
その方がより信ぴょう性も増して、視聴者も納得できたのではないかと思います。
穴澤利夫の生まれ変わりは嘘?テレビ的演出が胡散臭い?
TVといえば。。。
あの神風特攻隊の
(故)穴澤利夫さんの魂の記憶を持つ小学4年生常佑くんがミステリー系のTVに取り上げられ出演していて驚愕😳😳
この時期やはり戦闘系メッセージを伝えに来てる
今がちょーどの小学生
前世特攻隊員の記憶を持って生まれてきた子多いんよなぁ pic.twitter.com/tKX8rCD4wj— megu (@megu26792) April 25, 2025
じょうくんの発言について、大学の教授による調査や元空将補の方の発言も「やらせでは?」「胡散臭い」との声がありました。
テレビで放送された内容はこんな感じです。
- 穴澤利夫に関係する絵画を選ばせる
- 穴澤利夫が乗った戦闘機を選ばせる
- 戦闘機の操縦や攻撃方法について語らせ、専門家の意見を聞く
- 穴澤利夫のお墓参りで戦争を伝えるために前世の記憶があると語る
これらの内容が、本当か嘘かは定かではありません。
しかし、穴澤利夫さんに関する内容はたくさん世に出回っているため、答えることは簡単と考える視聴者が多くいたようです。
また穴澤利夫さんのお墓参りでは、じょうくんは、前世の記憶があるのは、「戦争を伝えるため(忘れないようにするため)」のようなニュアンスの発言がありました。
しかし個人的には、穴澤利夫さんは智恵子さんを守りたいという強い思いがあり、後世へ戦争をなくしたいという気持ちがあったのかどうかは疑問です。
むしろ、前世の記憶があったとして、智恵子さんが生涯を全うして亡くなったことを知った時点で、穴澤利夫さんの心残りというのはない気がしました。
「戦争を伝えるため」というのは、かなり無理があるこじつけのように感じました。
穴澤利夫の生まれ変わり・じょうくんについて世間の声
穴澤利夫さんの生まれ変わりだという、じょうくんについて世間の声を調査しました。
穴澤利夫の生まれ変わりの子供のお母さん講演会してるの?明日知覧特攻平和会館に電話してこの件関与したか聞いてみるわ。穴澤の遺族か知覧に確認してないんかな?穴澤利夫の価値も下がったなぁ。遺族も関与してたらとんだ金儲け特攻兵だわ!笑 #何だコレミステリー pic.twitter.com/BC9qTwZa6F
— さっちゃん (@sametaijinbeeee) April 25, 2025
何だコレミステリーの特攻隊員の生まれ代わりという少年、搭乗していた機体は一式戦闘機隼なのに、同期の桜が一番好きで歌っている時点で胡散臭さが出てきたなぁ…#何だコレミステリー pic.twitter.com/rS4rZOBzgV
— BESAN@提督になりたいアクアリウム (@BESAN_T) April 23, 2025
生まれ変わり系好きだから録画したやつみたけど穴澤って笑笑 絶対嘘だろこれ
— マル (@trem61831) April 26, 2025
戦時中、特攻隊として亡くなった穴澤利夫さんの記憶を持つ少年をテレビでやってましたが、
生まれ変わりはあると思いますか?— isamu21 (@isamu216) April 25, 2025
じょうくんの生まれ変わりについては、穴澤利夫さんの情報がたくさんあることや、母親が「生まれ変わり」について講演会を開いていることも「嘘っぽい」と言われる理由のようでした。
またSNS上のアンケートでは7割以上の人がじょうくんは生まれ変わりではないと感じているようです。
真実は定かではありませんが、世間では上記のような否定的な声が多いという調査結果になりました。
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