環境計量士 第76回 環化 問題19|アルコールの構造異性体【過去問解説】

この記事では、環境計量士試験の過去問について、問題文・解答・解説を掲載しています。

過去問のPDFは、経済産業省などの公式ページで公開されている資料をもとに確認し、学習しやすいように1問ずつ解説しています。

なお、問題文の表記はできるだけ原文に沿っていますが、学習しやすさを重視して一部レイアウトを整えている場合があります。

正確な出題内容を確認したい場合は、公式に公開されているPDFもあわせて確認してください。

目次

環境計量士 第76回 環化 問題19

問19 分子式 C₄H₁₀O で表されるアルコールの構造異性体のうち、不斉炭素原子をもたないものは全部で何種類あるか。正しいものを一つ選べ。

1 1 種類

2 2 種類

3 3 種類

4 4 種類

5 5 種類

解答

解答:3

分子式 C₄H₁₀O で表されるアルコールの構造異性体を考えます。

アルコールなので、構造中に −OH をもつものに限定します。
エーテルは同じ分子式になることがありますが、今回は「アルコール」とあるので除外します。

C₄H₁₀O のアルコールの構造異性体は、全部で次の4種類です。


1 1-ブタノール

構造式:

CH₃CH₂CH₂CH₂OH

炭素が一直線につながり、端に −OH がついたアルコールです。

この構造には、4種類の異なる原子団が結合した炭素がありません。

したがって、不斉炭素原子をもちません。


2 2-ブタノール

構造式:

CH₃CH(OH)CH₂CH₃

−OH がついている炭素に注目します。

この炭素には、

H
OH
CH₃
CH₂CH₃

の4種類の異なる原子団が結合しています。

そのため、この炭素は 不斉炭素原子 です。

したがって、2-ブタノールは不斉炭素原子をもちます。


3 2-メチル-1-プロパノール

構造式:

(CH₃)₂CHCH₂OH

枝分かれした構造のアルコールです。

中央の炭素には、同じ CH₃ が2つ結合しています。

同じ原子団が2つあるため、不斉炭素原子にはなりません。

したがって、不斉炭素原子をもちません。


4 2-メチル-2-プロパノール

構造式:

(CH₃)₃COH

中央の炭素には、同じ CH₃ が3つ結合しています。

同じ原子団が複数あるため、不斉炭素原子にはなりません。

したがって、不斉炭素原子をもちません。


不斉炭素原子をもたないものは、

1-ブタノール
2-メチル-1-プロパノール
2-メチル-2-プロパノール

3種類 です。

よって、解答は 3 です。

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