環境計量士 第76回 環濃 問題15|リスクアセスメント【過去問解説】

環境計量士第76回(環濃)問題15

この記事では、環境計量士試験の過去問について、問題文・解答・解説を掲載しています。

過去問のPDFは、経済産業省などの公式ページで公開されている資料をもとに確認し、学習しやすいように1問ずつ解説しています。

なお、問題文の表記はできるだけ原文に沿っていますが、学習しやすさを重視して一部レイアウトを整えている場合があります。

正確な出題内容を確認したい場合は、公式に公開されているPDFもあわせて確認してください。

目次

環境計量士 第76回 環濃 問題15

問15 労働安全衛生法における化学物質のリスクアセスメントに関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。ただし、労働安全衛生法第57条の3でリスクアセスメントの実施が義務付けられている危険・有害物質を、ここでは「対象物質」と呼ぶ。

1 対象物質の持つ危険性や有害性に関する情報を入手することだけをリスクアセスメントと呼ぶ。

2 安全データシート(SDS)を参照することで、対象物質の危険性や有害性に関する情報を得ることができる。

3 新たな対象物質の使用に先立ち、あらかじめリスクアセスメントを実施する。

4 対象物質の使用時間や使用量を変更した際は、あらためてリスクアセスメントを実施する。

5 適切な材質の化学防護手袋の着用は、対象物質の経皮吸収によるリスクを低減する。

解答

正しい答えは 1 です。
この問題は「誤っているもの」を選ぶ問題なので、1が誤りになります。

リスクアセスメントとは、単に危険性や有害性の情報を集めることだけではありません。

化学物質のリスクアセスメントでは、まず対象物質について、SDSなどから危険性・有害性の情報を確認します。
しかし、それだけで終わりではなく、実際の作業内容、使用量、使用時間、換気状況、作業者へのばく露の可能性などを踏まえて、どの程度のリスクがあるかを見積もり、そのリスクを低減する措置を検討・実施するところまで含まれます。

そのため、

対象物質の持つ危険性や有害性に関する情報を入手することだけをリスクアセスメントと呼ぶ。

という選択肢1は誤りです。

選択肢2は正しいです。
SDSは、安全データシートのことで、化学物質の危険性・有害性、取扱い上の注意、保護具、応急措置などの情報を確認するために用いられます。リスクアセスメントを行う際の基本的な情報源になります。

選択肢3も正しいです。
新たな対象物質を使用する場合には、実際に使用を始める前に、あらかじめリスクアセスメントを行う必要があります。使用してから危険性を確認するのでは遅いためです。

選択肢4も正しいです。
同じ化学物質であっても、使用時間が長くなったり、使用量が増えたりすれば、作業者がばく露するリスクが高くなる可能性があります。そのため、使用条件を変更した場合には、あらためてリスクアセスメントを実施する必要があります。

選択肢5も正しいです。
化学物質の中には、皮膚から体内に吸収されるものがあります。適切な材質の化学防護手袋を着用することで、皮膚への接触を防ぎ、経皮吸収によるリスクを低減できます。ただし、化学物質によって適した手袋の材質は異なるため、SDSなどで確認することが重要です。

したがって、誤っているものは 1 です。

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