環境計量士 第76回 環音 問題11|サウンドレベルメータ【過去問解説】

76回環音問題11

この記事では、環境計量士試験の過去問について、問題文・解答・解説を掲載しています。

過去問のPDFは、経済産業省などの公式ページで公開されている資料をもとに確認し、学習しやすいように1問ずつ解説しています。

なお、問題文の表記はできるだけ原文に沿っていますが、学習しやすさを重視して一部レイアウトを整えている場合があります。

正確な出題内容を確認したい場合は、公式に公開されているPDFもあわせて確認してください。

目次

環境計量士 第76回 環音 問題11

問11 「JIS C 1509-1 電気音響-サウンドレベルメータ(騒音計)-第1部:仕様」に規定されたサウンドレベルメータの性能に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。

1 クラス1に適合するサウンドレベルメータは、周波数重み付け特性A、C及びZを備えていなければならない。

2 サウンドレベルメータに時間重み付きサウンドレベルの最大値又はピークサウンドレベル測定機能を備えている場合には、レベル保持(ホールド)機能を備えていなければならない。

3 時間重み付け特性Fの時定数の設計目標値は0.125 sである。

4 レベル直線性偏差は、クラス1のサウンドレベルメータでは±0.8 dBを超えてはならない。

5 コンピュータのソフトウェアがサウンドレベルメータの一部分を構成してもよい。

解答

誤っているものは、1です。

サウンドレベルメータは、基本となる「周波数重み付け特性A」を備える必要があります。また、クラス1では「周波数重み付け特性C」も必要ですが、「周波数重み付け特性Z」は必須ではありません。

それぞれの特性には、次のような違いがあります。

  • A特性:人間の聴覚に近づけた特性で、一般的な騒音評価に用いる
  • C特性:低周波音をA特性ほど弱めず、ピーク音などの評価に用いる
  • Z特性:周波数による補正をほとんど行わない平たんな特性

したがって、「A、C及びZのすべてを備えていなければならない」とする1は誤りです。Z特性は必須ではありません。

2は正しい記述です。
最大値やピーク値は一瞬だけ現れることがあるため、その値を画面上に保持する「ホールド機能」が必要です。
JIS C 1509-1の5.1.14)

3も正しい記述です。
時間重み付け特性Fの「F」はFastを意味し、音の大きさの変化に速く反応します。その時定数の設計目標値は0.125 sです。なお、時間重み付け特性Sの「S」はSlowを意味し、時定数は1 sです。

4も正しい記述です。
入力音のレベルが変化したとき、騒音計の表示もそれに応じて正確に変化する必要があります。このときのレベル直線性偏差は、クラス1では±0.8 dB、クラス2では±1.1 dB以内と規定されています。

5も正しい記述です。
サウンドレベルメータは、すべての機能が一つの本体に収められている必要はありません。マイクロホンや信号処理装置、コンピュータなどを組み合わせて構成でき、音圧の計算や結果の表示を行うソフトウェアも、その一部分を構成できます。

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