この記事では、環境計量士試験の過去問について、問題文・解答・解説を掲載しています。
過去問のPDFは、経済産業省などの公式ページで公開されている資料をもとに確認し、学習しやすいように1問ずつ解説しています。
なお、問題文の表記はできるだけ原文に沿っていますが、学習しやすさを重視して一部レイアウトを整えている場合があります。
正確な出題内容を確認したい場合は、公式に公開されているPDFもあわせて確認してください。
環境計量士 第76回 環濃 問題4
問4 「JIS Z 8402-1 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)- 第1部:一般的な原理及び定義」に規定されている分析方法の妥当性確認項目とその説明の組合せのうち、誤っているものを一つ選べ。
1 併行精度(繰り返し精度):同一と見なせるような測定試料について、異なる方法を用い、同じ試験室で、同じオペレータが、同じ装置を用いて、短時間のうちに独立な測定を行ったときに得られる測定結果の精度。
2 室間再現精度:同一と見なせるような測定試料について、同じ方法を用い、異なる試験室で、異なるオペレータが、異なる装置を用いて、独立な測定を行ったときに得られる測定結果の精度。
3 精度:定められた条件の下で繰り返された独立な測定結果の間の一致の程度で、精度は偶然誤差の分布のみに依存し、真の値や特定の値には関係しない。
4 真度:十分多数の測定結果から得られた平均値と採択された参照値との一致の程度で、ふつう真度はかたよりによって表される。
5 精確さ:個々の測定結果と採択された参照値との一致の程度。
解答
この問題は、**「併行精度」「室間再現精度」「精度」「真度」「精確さ」**の定義を問う問題です。
選択肢1は、**併行精度(繰り返し精度)**の説明として誤っています。
併行精度とは、同一と見なせる試料について、次のような条件で測定したときの精度です。
- 同じ方法
- 同じ試験室
- 同じオペレータ
- 同じ装置
- 短時間内
- 独立した測定
つまり、できるだけ条件をそろえて繰り返し測定したとき、測定結果がどれくらい一致するかを表します。
しかし、選択肢1では、
「異なる方法を用い」
となっています。
ここが誤りです。
併行精度では、同じ方法を用いる必要があります。
異なる方法を用いると、測定方法そのものの違いが結果に影響してしまうため、純粋な繰り返し精度を確認できません。
したがって、選択肢1は、
異なる方法を用い
ではなく、
同じ方法を用い
とするのが正しいです。
他の選択肢について
選択肢2の室間再現精度は、異なる試験室、異なるオペレータ、異なる装置などの条件で、同じ方法を用いて測定したときの精度です。説明は正しいです。
選択肢3の精度は、繰り返し測定した結果どうしの一致の程度を表します。真の値にどれだけ近いかではなく、測定結果のばらつきの小ささを見るものです。
選択肢4の真度は、測定結果の平均値と参照値との一致の程度です。真度は、一般に「かたより」で表されます。
選択肢5の精確さは、測定結果と参照値との一致の程度です。精確さは、真度と精度を含む総合的な考え方です。
まとめ
この問題では、併行精度は「同じ方法」で測定するという点がポイントです。
選択肢1は「異なる方法を用い」となっているため誤りです。
よって、解答は 1 です。

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