この記事では、環境計量士試験の過去問について、問題文・解答・解説を掲載しています。
過去問のPDFは、経済産業省などの公式ページで公開されている資料をもとに確認し、学習しやすいように1問ずつ解説しています。
なお、問題文の表記はできるだけ原文に沿っていますが、学習しやすさを重視して一部レイアウトを整えている場合があります。
正確な出題内容を確認したい場合は、公式に公開されているPDFもあわせて確認してください。
環境計量士 第76回 環濃 問題22
問22 「JIS K 0102 工場排水試験方法」または「JIS K 0102-3 工業用水・工場排水試験方法-第3部:金属」に規定されていない全クロムの試験方法を、次の中から一つ選べ。
1 ジフェニルカルバジド吸光光度法(ジフェニルカルバジド吸光光度分析法)
2 ジフェニルカルバジド発色による流れ分析法(流れ分析法(ジフェニルカルバジド吸光光度分析法))
3 電気加熱原子吸光法(電気加熱原子吸光分析法)
4 ICP 発光分光分析法
5 ICP 質量分析法
解答
正しい答えは 2 です。
この問題は、全クロムの試験方法として規定されていないものを選ぶ問題です。
全クロムは、水中に含まれるクロムを、酸化数に関係なくまとめて測定する項目です。
クロムには、三価クロムや六価クロムなどがありますが、全クロムではこれらを含めた総量を測定します。
選択肢のうち、全クロムの試験方法として規定されているものには、代表的に次のような方法があります。
1 ジフェニルカルバジド吸光光度法
クロムを六価クロムの形にして、ジフェニルカルバジドと反応させ、発色を吸光光度法で測定する方法です。全クロムの試験方法として規定されています。
3 電気加熱原子吸光法
原子吸光分析法の一種で、試料を電気的に加熱して原子化し、クロムの吸光を測定する方法です。全クロムの試験方法として規定されています。
4 ICP 発光分光分析法
ICPで試料を励起し、元素が発する光の強度からクロム濃度を測定する方法です。金属元素の分析でよく使われる方法で、全クロムの試験方法として規定されています。
5 ICP 質量分析法
ICPでイオン化した元素を質量分析計で測定する方法です。高感度な金属分析法であり、全クロムの試験方法として規定されています。
一方で、2 ジフェニルカルバジド発色による流れ分析法は、ここで問われている全クロムの試験方法としては規定されていません。
「ジフェニルカルバジド」という語が入っているため、選択肢1と似ていますが、ポイントは流れ分析法であることです。
全クロムでは、ジフェニルカルバジド吸光光度法は規定されていますが、ジフェニルカルバジド発色による流れ分析法は規定されていないため、注意が必要です。
したがって、規定されていないものは 2 です。

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