環境計量士 第76回 環音 問題6|音圧レベルおよび騒音レベル【過去問解説】

76回環音問題6

この記事では、環境計量士試験の過去問について、問題文・解答・解説を掲載しています。

過去問のPDFは、経済産業省などの公式ページで公開されている資料をもとに確認し、学習しやすいように1問ずつ解説しています。

なお、問題文の表記はできるだけ原文に沿っていますが、学習しやすさを重視して一部レイアウトを整えている場合があります。

正確な出題内容を確認したい場合は、公式に公開されているPDFもあわせて確認してください。

目次

環境計量士 第76回 環音 問題6

問 6 音圧レベルおよび騒音レベルに関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。

1 音圧レベルとは、音圧が10倍になると20dB増加する対数的な指標である。

2 騒音レベルとは、周波数重み付け特性Aを適用した音圧レベルのことである。

3 音圧レベルとは、音の大きさそのものではなく、基準の音圧を基に算出される相対的な値である。

4 ホワイトノイズにおいて、中心周波数2kHzのオクターブバンド音圧レベルが65dBであるとき、中心周波数500Hzのオクターブバンド音圧レベルは59dBである。

5 純音の音圧レベルは、常に騒音レベルよりも大きな値となる。

解答

解答は5です。

1は正しい記述です。音圧レベル LpL_pLp​ は、実効音圧 ppp と基準音圧 p0p_0p0​ を用いて、次式で表されます。Lp=20log10pp0L_p=20\log_{10}\frac{p}{p_0}Lp​=20log10​p0​p​

音圧が10倍になると、20log1010=20 dB20\log_{10}10=20\ \mathrm{dB}20log10​10=20 dB

となるため、音圧レベルは20dB増加します。

2も正しい記述です。騒音レベルは、人間の聴感に近づけるため、測定した音に周波数重み付け特性Aを適用した音圧レベルです。一般に単位はdBで表されますが、A特性を使用していることを明確にするため、dB(A)と表記することもあります。

3も正しい記述です。音圧レベルは音圧の絶対的な大きさではなく、基準音圧との比を対数で表した相対的な値です。空気中の音については、一般に基準音圧としてp0=20 μPap_0=20\ \mu\mathrm{Pa}p0​=20 μPa

が使用されます。また、音圧レベルは物理量であり、人間が感覚的に感じる「音の大きさ」そのものを表すものではありません。

4も正しい記述です。ホワイトノイズは、単位周波数幅当たりのエネルギーが一定である音です。オクターブバンドの周波数幅は中心周波数に比例するため、中心周波数が高いほど、その帯域に含まれるエネルギーが大きくなります。

中心周波数2kHzと500Hzの比は、2000500=4\frac{2000}{500}=45002000​=4

であるため、両者のオクターブバンド音圧レベルの差は、10log1046 dB10\log_{10}4\approx6\ \mathrm{dB}10log10​4≈6 dB

となります。したがって、中心周波数500Hzのオクターブバンド音圧レベルは、656=59 dB65-6=59\ \mathrm{dB}65−6=59 dB

となります。

5は誤った記述です。騒音レベルは、音圧レベルにA特性による周波数補正を加えた値です。この補正値は周波数によって異なり、低周波数域では負の値になりますが、一部の周波数域では正の値になる場合もあります。また、1kHz付近では補正値がほぼ0dBとなるため、音圧レベルと騒音レベルはほぼ同じ値になります。

したがって、純音の音圧レベルが騒音レベルより常に大きくなるとは限らず、両者が同じ値になる場合や、騒音レベルのほうが大きくなる場合もあります。

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