この記事では、環境計量士試験の過去問について、問題文・解答・解説を掲載しています。
過去問のPDFは、経済産業省などの公式ページで公開されている資料をもとに確認し、学習しやすいように1問ずつ解説しています。
なお、問題文の表記はできるだけ原文に沿っていますが、学習しやすさを重視して一部レイアウトを整えている場合があります。
正確な出題内容を確認したい場合は、公式に公開されているPDFもあわせて確認してください。
環境計量士 第76回 環濃 問題5
問5 「JIS K 0115 吸光光度分析通則」に規定されている吸光光度分析に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。
1 測光正確さは、標準物質の透過パーセント又は吸光度を測定し、その測定値と認証値との差で表す。
2 吸光度が小さい試料では、光路長が大きい長光路セルが有効である。
3 二波長分光光度計では、2波長を測光する目的でモノクロメーターが2個直列に配置されている。
4 単色性の光源を用いる光電光度計では、光学フィルター又はこれらを組み合わせて構成する波長選択部を省くこともある。
5 試料によっては、スペクトル幅によって、真の吸収スペクトルと見かけの吸収スペクトルとに差が生じることがある。
解答
解答:3
この問題は、吸光光度分析に用いる装置や測定条件についての正誤問題です。
誤っているのは、3 です。
選択肢3では、
二波長分光光度計では、2波長を測光する目的でモノクロメーターが2個直列に配置されている。
とあります。
しかし、これは誤りです。
二波長分光光度計は、2つの波長の吸光度を測定し、その差などを利用して分析する装置です。
ここで重要なのは、2波長を測定することと、モノクロメーターが2個直列に配置されていることは別物だという点です。
モノクロメーターを2個直列に配置するのは、一般に複分光器などで、迷光を少なくしたり、単色性を高めたりする目的で使われます。
つまり、
- 二波長分光光度計:2つの波長で測定する装置
- モノクロメーター2個直列:単色性を高める、迷光を減らすための構成
という違いがあります。
したがって、**「2波長を測光する目的でモノクロメーターが2個直列に配置されている」**という説明は誤りです。
他の選択肢の確認
1は正しいです。
測光正確さは、標準物質の透過パーセントまたは吸光度を測定し、測定値と認証値との差で表します。
2も正しいです。
吸光度が小さい試料では、光が通る距離を長くすると吸光度が大きくなります。
そのため、長光路セルを使うと測定しやすくなります。
4も正しいです。
単色性の光源を用いる場合、すでに波長がある程度限定されているため、光学フィルターなどの波長選択部を省くことがあります。
5も正しいです。
装置のスペクトル幅が広いと、実際の吸収スペクトルと、測定される見かけの吸収スペクトルに差が出ることがあります。
まとめ
二波長分光光度計は、2つの波長で測定する装置です。
一方、モノクロメーターを2個直列に配置するのは、単色性を高めたり迷光を減らしたりする目的です。
したがって、選択肢3の説明は誤りです。
解答:3

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