環境計量士 第76回 環濃 問題6|吸光光度分析【過去問解説】

環境計量士第76回(環濃)問題6

この記事では、環境計量士試験の過去問について、問題文・解答・解説を掲載しています。

過去問のPDFは、経済産業省などの公式ページで公開されている資料をもとに確認し、学習しやすいように1問ずつ解説しています。

なお、問題文の表記はできるだけ原文に沿っていますが、学習しやすさを重視して一部レイアウトを整えている場合があります。

正確な出題内容を確認したい場合は、公式に公開されているPDFもあわせて確認してください。

目次

環境計量士 第76回 環濃 問題6

問6 「JIS K 0450-10-10 工業用水・工場排水中のビスフェノール A 試験方法」に規定されているビスフェノール A の固相抽出法に関する次の記述について、下線部(ア)~(ウ)の正誤の組合せとして、正しいものを一つ選べ。

試料に(ア)塩酸を加えて pH を約 3.5 に調節し、内標準物質としてビスフェノール A-
d₁₆ を加え、固相カラム又は固相ディスクを用い、(イ)加圧法又は減圧法で通水して対象物質を吸着させた後、(ウ)メタノールで溶出し、約 40 ℃で、濃縮する。

   (ア) (イ) (ウ)
1  正   正   正
2  正   正   誤
3  正   誤   正
4  誤   正   正
5  正   誤   誤

解答

解答:2

この問題は、ビスフェノール A の固相抽出法における前処理操作について、下線部の正誤を判断する問題です。

正しい組合せは、

(ア)正
(イ)正
(ウ)誤

なので、解答は 2 です。

(ア)塩酸を加えて pH を約 3.5 に調節する

これは 正しい です。

ビスフェノール A の固相抽出では、試料に塩酸を加えて、pH を約 3.5 に調節します。

pH を調整することで、ビスフェノール A を固相に吸着しやすい状態にします。

したがって、(ア)は正しいです。

(イ)加圧法又は減圧法で通水する

これも 正しい です。

固相抽出では、試料水を固相カラムまたは固相ディスクに通水し、対象物質を固相に吸着させます。

このときの通水方法として、加圧法又は減圧法が用いられます。

したがって、(イ)も正しいです。

(ウ)メタノールで溶出する

これは 誤り です。

ビスフェノール A の固相抽出法では、対象物質を固相に吸着させたあと、溶媒で溶出します。

しかし、この記述では、

メタノールで溶出

となっているため誤りです。

この方法では、溶出にはアセトンを用います。

つまり、(ウ)は、

メタノールで溶出

ではなく、

アセトンで溶出

とするのが正しい内容です。

まとめ

それぞれの正誤は、次のとおりです。

下線部内容正誤
(ア)塩酸を加えて pH を約 3.5 に調節する
(イ)加圧法又は減圧法で通水する
(ウ)メタノールで溶出する

したがって、正しい組合せは、

(ア)正、(イ)正、(ウ)誤

となるため、解答は 2 です。

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