この記事では、環境計量士試験の過去問について、問題文・解答・解説を掲載しています。
過去問のPDFは、経済産業省などの公式ページで公開されている資料をもとに確認し、学習しやすいように1問ずつ解説しています。
なお、問題文の表記はできるだけ原文に沿っていますが、学習しやすさを重視して一部レイアウトを整えている場合があります。
正確な出題内容を確認したい場合は、公式に公開されているPDFもあわせて確認してください。
環境計量士 第76回 環濃 問題14
問14 環境省の「有害大気汚染物質等測定方法マニュアル(令和6年3月改訂)」において、リン酸-アスコルビン酸含浸フィルタ(または硫酸-アスコルビン酸含浸フィルタ)に大気試料を通気して採取する方法が記載されている物質として、正しいものを一つ選べ。
1 ベンゼン
2 アニリン
3 ベンゾ[a]ピレン
4 アセトアルデヒド
5 ナフタレン
解答
正しい答えは 2 アニリン です。
この問題は、有害大気汚染物質の採取方法に関する問題です。
ポイントは、問題文にある
リン酸-アスコルビン酸含浸フィルタ
または
硫酸-アスコルビン酸含浸フィルタ
という採取媒体です。
これは、主にアニリン類の採取に用いられる方法です。
アニリンはアミノ基をもつ芳香族アミンで、大気中ではそのままでは安定に捕集しにくいため、酸を含浸させたフィルタに通気して捕集します。
選択肢ごとに見ると、以下のように整理できます。
1 ベンゼン
ベンゼンは揮発性有機化合物であり、通常は吸着管などを用いた採取方法が関係します。含浸フィルタによる採取ではありません。
2 アニリン
アニリンは、リン酸-アスコルビン酸含浸フィルタ、または硫酸-アスコルビン酸含浸フィルタを用いて採取する方法が記載されています。したがって、これが正解です。
3 ベンゾ[a]ピレン
ベンゾ[a]ピレンは多環芳香族炭化水素の一種で、粒子状物質に付着して存在することが多い物質です。アニリンのような含浸フィルタによる採取とは異なります。
4 アセトアルデヒド
アセトアルデヒドなどのアルデヒド類は、一般にDNPHカートリッジなどを用いて誘導体化して採取する方法が代表的です。
5 ナフタレン
ナフタレンも芳香族炭化水素ですが、リン酸-アスコルビン酸含浸フィルタで採取する対象ではありません。
したがって、問題文の採取方法に該当する物質は アニリン なので、正解は 2 です。

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