環境計量士の試験について|試験日・科目・受験資格・合格基準を解説

環境計量士試験ガイド

環境計量士の試験は、環境中の濃度や騒音・振動を正確に測定する専門家を育成する国家資格です。

試験日は毎年決まった時期に実施され、専門科目・共通科目の2区分で構成されています。

受験資格に制限はなく誰でも挑戦できる一方で、合格基準は毎年変動し試験ごとに公表されるため、最新情報の確認が欠かせません。

本記事では、環境計量士試験の「試験日・科目・受験資格・合格基準」をわかりやすくまとめました。

【記事内容】
環境計量士試験の「試験日・科目・受験資格・合格基準」

目次

環境計量士の試験内容

環境計量士の試験実施時期は、「年1回、12月中旬ごろの日曜日」とされています。

試験日と申込期間

直近の環境計量士試験日(予定)は以下のとおりです。

  • 試験日:2026年12月13日(日)
  • 申込期間:2026年7月1日(水)~8月3日(月)
  • 郵送期限:8月3日の消印有効
  • 受験手数料:8,500円
  • 合格発表:2027年2月中旬予定

申込みは、ウェブ上で必要事項の入力と顔写真のアップロードを行い、作成した願書を印刷して、収入印紙などを添えて簡易書留で郵送します。

ウェブ入力だけでは申込みは完了しないので注意してください。

第77回計量士国家試験の公式案内

試験科目と試験形式

試験は濃度関係と騒音振動関係に分かれ、どちらも法規・管理が共通科目となっています。

区分専門科目共通科目
環境計量士
(濃度関係)
・環境計量に関する基礎知識
・環境関係法規および化学に関する基礎知識
・化学分析概論および濃度の計量
・計量関係法規
・計量管理概論
環境計量士
(騒音・振動関係)    
・環境計量に関する基礎知識
・環境関係法規および物理に関する基礎知識
・音響
・振動概論ならびに音圧レベルおよび振動加速度レベルの計量         
・計量関係法規  
・計量管理概論

そして試験形式は次のとおりです。

試験形式
  • 全4科目
  • 1科目25問
  • 5肢択一式
  • マークシート方式
  • 1問4点、1科目100点
  • 専門科目:各80分
  • 共通科目:各70分
  • 電卓の持ち込み・使用は禁止

環境計量士試験の受験資格

環境計量士の試験は、受験資格の制限はありません。

  • 学歴不問
  • 年齢不問
  • 実務経験不要
  • 性別・職歴による制限なし

そのため、学生や未経験者でも受験できます。

ただし、試験合格=環境計量士として直ちに登録できるわけではありません。

試験合格後、所定の実務経験や環境計量講習の修了など、登録要件を満たして経済産業大臣の登録を受ける必要があります。

環境計量士試験の合格率と合格基準

環境計量士の合格率は、濃度関係および騒音振動関係どちらも17%前後となっており、難易度は高めといえるでしょう。

難易度について詳しくは以下の記事をご覧ください。

また環境計量士の合格基準は、試験回ごとに変動します。

だいたい55~60%くらいに収まることが多いですが、毎年同じではなく、試験難易度に応じて調整される仕組みです。

とりあえず
各科目6割以上をめざそう!

そして合格発表は例年、2月中旬頃となっています。

正解番号の発表は、試験の次の日に発表されることが多いです。

合格証書は3月中旬ごろに郵送され、合格発表場所は経済産業省の「資格・試験」ウェブサイトです。

一方、不合格者への個別通知はなく、特典や合否に関する個別照会もできません。

環境計量士|試験合格後の登録方法

環境計量士試験合格後の登録

環境計量士は、国家試験に合格しただけでは登録されません

試験合格に加えて、区分ごとに定められた登録条件のいずれかを満たし、経済産業大臣の登録を受ける必要があります。

合格後から登録までの流れ

  1. 計量士国家試験に合格する
  2. 合格証書を受け取る
  3. 実務経験・環境計量講習などの登録条件を満たす
  4. 管轄の都道府県計量検定所等へ事前相談する
  5. 必要書類と登録免許税を提出する
  6. 都道府県知事を経由して経済産業大臣へ申請される
  7. 登録後、計量士登録証が交付される

申請先は、現住所または勤務先の所在地を管轄する都道府県の計量検定所等です。

濃度関係の登録条件

環境計量士(濃度関係)は、試験合格後、次のいずれか1つを満たす必要があります。

濃度関係の登録条件
  • 濃度に係る計量の実務に1年以上従事する
  • 環境計量講習(濃度関係)を修了する
  • 薬剤師免許を取得している
  • 化学分析科の職業訓練指導員免許を取得している
  • 化学系化学分析科の職業能力開発校を修了している
  • 化学分析技能検定の1級または2級に合格している
  • 産業洗浄技能検定のうち、化学洗浄作業に合格している
  • 衛生工学部門の技術士として登録されている

騒音・振動関係の登録条件

環境計量士(騒音・振動関係)は、次のいずれか1つを満たす必要があります。

騒音振動関係の登録条件
  • 音圧レベルおよび振動加速度レベルに係る計量の実務に1年以上従事する
  • 環境計量講習(騒音・振動関係)を修了する
  • 公害検査科の職業訓練指導員免許を取得している
  • 化学系公害検査科の職業能力開発校を修了している
  • 物理および化学を選択科目とする応用理学部門の技術士として登録されている

実務経験がない場合

実務経験や対象資格がない場合は、産業技術総合研究所の計量研修センターが実施する環境計量講習を修了するのが一般的です。

近年の講習内容は次のとおりです。

区分講習期間受講料
濃度関係4日間91,100円
騒音・振動関係5日間57,700円
  • 会場:産業技術総合研究所・計量研修センター(茨城県つくば市)
  • 定員:各回24人
  • 申請方法:ウェブ申請
  • 申請時に必要なもの:計量士国家試験合格証書の写し
  • 修了証書の有効期限:なし

濃度関係が全6回、騒音・振動関係が全3回設定されています。

申込期間は3月末から1ヶ月程度です。

なお、試験合格後に受ける短期間の「環境計量講習」と、試験を受けずに資格認定を目指す「環境計量教習・資格認定コース」は別の制度です。

実務経験などの登録条件を満たしていない試験合格者は、産業技術総合研究所が実施する短期間の環境計量講習を修了することで、登録条件を満たせます。

環境計量士の登録申請に必要な書類

国家試験合格者が登録する場合、基本的には次の書類を提出します。

  • 計量士登録申請書(様式第66)
  • 様式第66の別紙様式
  • 計量士国家試験合格証書の写し
  • 登録条件を満たすことを証明する書類
  • 3万円分の収入印紙

登録条件の証明書類は、選択したルートによって異なります。

登録条件証明書類
実務経験1年以上計量士登録申請に係る実務の証明書
環境計量講習講習修了証書の写し
薬剤師薬剤師免許証の写し
技能検定合格証書の写し
職業訓練関係免許証または修了証書の写し
技術士技術士登録証の写し

必要書類や実務経験の認定方法は都道府県によって確認事項が異なるため、経済産業省も提出前に管轄の計量検定所等へ相談することを案内しています。

申請書類の公式一覧

登録にかかる費用

環境計量講習を利用する場合の主な費用は、次のようになります。

  • 登録免許税:30,000円
  • 濃度関係の講習:91,100円
  • 騒音・振動関係の講習:57,700円
  • 交通費・宿泊費:別途必要

したがって、講習ルートでは、濃度関係は最低でも約12万1,100円、騒音・振動関係は約8万7,700円に加えて、交通費や宿泊費がかかります。

登録期限はある?

計量士国家試験の合格には有効期限がありません。

また、環境計量講習の修了証書にも有効期限はありません。

そのため、試験合格後すぐに登録条件を満たせなくても、後から実務経験を積んだり、講習を修了したりして登録できます。

ただし、登録が完了するまでは「環境計量士」と名乗ることはできません

計量法では、登録を受けていない者が計量士の名称を使用することは禁止されています。

以上です。

環境計量士の試験合格めざしてがんばっていきましょう!

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