環境計量士 第76回 環濃 問題17|標準物質または試薬類【過去問解説】

環境計量士第76回(環濃)問題17

この記事では、環境計量士試験の過去問について、問題文・解答・解説を掲載しています。

過去問のPDFは、経済産業省などの公式ページで公開されている資料をもとに確認し、学習しやすいように1問ずつ解説しています。

なお、問題文の表記はできるだけ原文に沿っていますが、学習しやすさを重視して一部レイアウトを整えている場合があります。

正確な出題内容を確認したい場合は、公式に公開されているPDFもあわせて確認してください。

目次

環境計量士 第76回 環濃 問題17

問17 標準物質または試薬類に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。

1 「JIS Q 0030 標準物質-選択された用語及び定義」において、「標準物質」とは「一つ以上の規定特性について、十分均質かつ安定であり、測定プロセスでの使用目的に適するよう作製された物質」と規定されている。

2 「JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水」において、水の種別は A1~A4 の4種類が規定され、A1 の水の電気伝導率の上限値は、A1~A4 の中で最も小さい値に定められている。

3 計量標準供給制度(JCSS)に基づく pH 標準液の種類には、ほう酸塩 pH 標準液、炭酸塩 pH 標準液などがある。

4 カドミウム標準液は、計量標準供給制度(JCSS)に基づくものが入手可能である。

5 「JIS K 8005 容量分析用標準物質」に規定されている「容量分析用標準物質」には、銅、塩化ナトリウム、フタル酸水素カリウムなどがある。

解答

この問題は「誤っているもの」を選ぶ問題なので、2が誤りになります。

選択肢2では、JIS K 0557の水の種別について述べています。

JIS K 0557では、用水・排水の試験に用いる水として、A1、A2、A3、A4の4種類が規定されています。
ただし、電気伝導率の上限値については、A1が最も小さいのではありません。

水の純度は、一般に A1 → A2 → A3 → A4 の順に高くなります。
つまり、A4が最も高純度な水で、電気伝導率の上限値も最も小さく設定されています。

電気伝導率は、水中に溶けているイオンが多いほど大きくなります。
したがって、純度の高い水ほど電気伝導率は小さくなります。

そのため、

A1 の水の電気伝導率の上限値は、A1~A4 の中で最も小さい値に定められている。

という記述は誤りです。
最も小さい値に定められているのは、A1ではなく A4 です。

選択肢1は正しいです。
標準物質とは、特定の性質について十分に均質で安定しており、測定や校正などに使用できるよう作られた物質を指します。

選択肢3も正しいです。
JCSSに基づくpH標準液には、ほう酸塩pH標準液や炭酸塩pH標準液などがあります。

選択肢4も正しいです。
カドミウム標準液は、JCSSに基づく標準液として入手可能です。金属標準液は、分析機器の校正や濃度確認などに使われます。

選択肢5も正しいです。
JIS K 8005の容量分析用標準物質には、銅、塩化ナトリウム、フタル酸水素カリウムなどが規定されています。

したがって、誤っているものは 2 です。

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