この記事では、環境計量士試験の過去問について、問題文・解答・解説を掲載しています。
過去問のPDFは、経済産業省などの公式ページで公開されている資料をもとに確認し、学習しやすいように1問ずつ解説しています。
なお、問題文の表記はできるだけ原文に沿っていますが、学習しやすさを重視して一部レイアウトを整えている場合があります。
正確な出題内容を確認したい場合は、公式に公開されているPDFもあわせて確認してください。
環境計量士 第76回 環濃 問題8
問8 「JIS K 0104 排ガス中の窒素酸化物分析方法」に規定されている亜鉛還元ナフチルエチレンジアミン吸光光度法に関する次の記述の(ア)~(ウ)に入る語句の組合せとして、正しいものを一つ選べ。
排ガス中の窒素酸化物を(ア)で酸化し、吸収液に吸収させて硝酸イオンとする。亜鉛粉末で亜硝酸イオンに還元した後、(イ)及びナフチルエチレンジアミン二塩酸塩溶液を加えて発色させ、波長(ウ)nm 付近の吸光度を測定する。
(ア) (イ) (ウ)
1 酸素 スルファニルアミド 545
2 オゾン フェノールジスルホン酸 590
3 オゾン スルファニルアミド 545
4 酸素 フェノールジスルホン酸 400
5 オゾン スルファニルアミド 590
解答
解答:3
この問題は、排ガス中の窒素酸化物の分析方法のうち、亜鉛還元ナフチルエチレンジアミン吸光光度法について問う問題です。
正しい組合せは、
(ア)オゾン
(イ)スルファニルアミド
(ウ)545
なので、解答は 3 です。
(ア)排ガス中の窒素酸化物を何で酸化するか
亜鉛還元ナフチルエチレンジアミン吸光光度法では、排ガス中の窒素酸化物をオゾンで酸化します。
窒素酸化物を酸化して、吸収液に吸収させ、硝酸イオンとします。
そのため、(ア)に入る語句は オゾン です。
選択肢では、2・3・5が候補になります。
(イ)発色に用いる試薬
硝酸イオンは、そのままではナフチルエチレンジアミンで発色させにくいため、まず亜鉛粉末で亜硝酸イオンに還元します。
その後、スルファニルアミドとナフチルエチレンジアミン二塩酸塩溶液を加えて発色させます。
この反応では、亜硝酸イオンがスルファニルアミドと反応し、さらにナフチルエチレンジアミンと反応して赤紫色系の色を生じます。
したがって、(イ)に入る語句は スルファニルアミド です。
(ウ)測定波長
発色後は、吸光度を測定します。
この方法では、波長 545 nm 付近 の吸光度を測定します。
したがって、(ウ)に入る数値は 545 です。
各選択肢の確認
| 選択肢 | (ア) | (イ) | (ウ) | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 酸素 | スルファニルアミド | 545 | 誤り |
| 2 | オゾン | フェノールジスルホン酸 | 590 | 誤り |
| 3 | オゾン | スルファニルアミド | 545 | 正しい |
| 4 | 酸素 | フェノールジスルホン酸 | 400 | 誤り |
| 5 | オゾン | スルファニルアミド | 590 | 誤り |
まとめ
亜鉛還元ナフチルエチレンジアミン吸光光度法では、
- 窒素酸化物を オゾン で酸化する
- 硝酸イオンを亜鉛粉末で 亜硝酸イオン に還元する
- スルファニルアミド とナフチルエチレンジアミン二塩酸塩溶液で発色させる
- 545 nm 付近 の吸光度を測定する
という流れです。
よって、正しい組合せは 3 です。

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